ジ・オフィス シーズン2エピソード19「マイケルの誕生日」
発音注意です。カタカナで書くと、パーセイ(「セ」にストレス)といったところでしょうか。ラテン語で “in itself” という意味だそうです。
さっそくこちらの表現が出てくるシーンを見てみましょう。
今回はマイケルの誕生日のエピソードですが、ストーリーと直接関係ないオープニングのシーンから。
マイケルが会議室に男性陣を集めて何やら説明をしています。どうやら、ネズミ講(“pyramid scheme”)に巻き込もうとしているようです。聞いている従業員たちはとっくに気づいているようですが、マイケル本人はネズミ講と気づかず真剣に説明しています。
そこでジムが切り出します。
Jim: How is this not a pyramid scheme?
Michael: Alright, let me explain again. Phil has recruited me and another guy. Now we are getting three people each. The more people that get involved, the more people who are are investing and more money. It’s not a pyramid scheme. It’s not even a scheme per se. It’s…
ジム: これのどこがネズミ講じゃないんです?
マイケル: よし、もう一度説明するぞ。フィルが僕ともう一人をリクルートしたんだ。それで、僕たちはそれぞれ3人ずつ手に入れる。より多くの人が巻き込まれれば、より多くの人が投資して、より多くの金が手に入る。ネズミ講(ピラミッドスキーム)なんかじゃない。そもそもスキーム自体でもないんだ。これは…
ちなみにこのフレーズ、たまたま今日オンライン英会話で先生が使っていました!普通にカジュアルな会話でも使うみたいですね。
このエピソードの私のお気に入りのシーンは、皮膚ガンの検査結果を待ちながら落ち込むケビンのために、ジムとパムがケビンの好きな物を買いに出かけるシーンです。
この買い物中に、店内放送用のマイクに向かって何かアナウンスするよう、ジムがパムにけしかけるシーンがあります。
「あんた何歳なのよ?」とバカにしつつも、すっかり乗り気で、
“Luke, this is your father. Come set the table for dinner.”
「ルーク、お前の父だ。ディナーの準備をしなさい」(もちろんスター・ウォーズのオマージュです)
とマイクに向かって喋るパム。店内に響き渡ります。
もちろん店員がやってきて、怒られます。
すぐに謝るパムですが、 “I’m sorry” の声もマイクに入って響き渡ります。
パム役のジェナ・フィッシャーとアンジェラ役のアンジェラ・キンジーのポッドキャスト “Office Ladies” によると、このシーン、ジェナ・フィッシャーなりの映画「恋人たちの予感」(原題: When Harry Met Sally)へのオマージュだそうです。
この映画、ジェナの大のお気に入りだそうで、大学時代、この映画を録音したテープを実家に帰るため数時間車を運転している最中に何度も聞いて、セリフも全て覚えたほどだそうです。
私もこの映画、大好きです。50回は見たと思います(笑) 日本ではあまり知られていない気がするのですが、アメリカではロマンティックコメディーの最高傑作とも言われるとても有名な作品です。
サリー役のメグ・ライアンがすごくかわいらしく、ハリー役のビリー・クリスタルの演技も素晴らしい!脚本は「ユーガットメール」、「めぐり逢えたら」も手がけたノーラ・エフロン。スターウォーズのレイア姫で知られるキャリー・フィッシャーもサリーの親友役として出演しています。舞台がニューヨークなのも、またよしです。ぜひ見ていただきたい!
くだんのシーンは、ハリーとサリーが親友の結婚祝いの買い出しに出かけた時に、お店に置いてあるカラオケセットで歌い出すのですが、途中でハリーが元妻ヘレンとその今の夫を店内に見つけます。突然歌うのを止めたハリーは「ヘレンだ」と言い、サリーが思わず「ヘレン?」とカラオケマイクを持ったまま聞いてしまって店中に響き渡ってしまう、というシーンです。
ちなみに、こちらのエピソードでマイケルの住宅購入の際に担当していた不動産屋さんのキャロル(演じるのはマイケル役のスティーブ・カレルの妻ナンシー・カレル)が再登場します。スケートリンクで子どもたちと戯れるマイケルを見つめる目が、いいですね!(マイケル、スケートがめちゃくちゃ上手いですがスティーブ・カレルは長年趣味でホッケーをやっていて本当に上手いそうです)
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