「プロフェッショナルとはそういうことだ」ロジャー・フェデラー

テニス

ATPの公式番組「ATP Uncovered」3/23公開のエピソードで、ロジャー・フェデラー選手の405日ぶりの試合復帰に関してのインタビューが放送されました。

インタビューのクリップがYouTubeにも上がっていましたので、こちらからどうぞ。

"Finally, I'm Back" – Federer

記者会見やオンコート・インタビュー、表彰式でのスピーチなど、あらゆる場面で人格者っぷりが滲み出るフェデラー選手ですが、今回のインタビューも感銘を受けました。

フェデラー選手は怪我の少ない選手として知られていますが、2020年の全豪オープンの後、珍しく膝の怪我で戦線離脱(その後コロナでツアーの中断もありましたが)しました。その後、2度の手術、リハビリを経て今年3月のドーハ大会で復帰を果たしました。その復帰に関してのインタビューです。

あきらめず、努力を続けてツアーに戻ってきたこと自体も素晴らしいですし、プロであるということはそういことだ、と言い切る姿もさすがです。

I was unhappy with my knee for some time. After Australian Open I got back to Switzerland I just thinking like this I can’t keep on playing with this knee, you know, it’s just I’m not happy with it so talked to the entire team, spoke to doctors, did operation thinking I was gonna come back for Wimbledon but somehow the knee wasn’t fully happy.

And after a month unfortunately I have to do another one. It needs some more fixing in the knee so then that’s when I had to do my second knee operation on the same knee. And then from then on obviously, you know, crutches once, crutches twice, muscles go down and you lose everything and that’s why it was a beginning from scratch again.

And that’s why also I think the road till today was long and slow but I’m happy I made it to the day. The idea was to be fully fit again one day for life, or for tennis. Equally important to me. It’s definitely worth it to go through all that pain, you know, but um, I’m not happy with my knee and we’re gonna fix it and we’re gonna come back. For me, there’s no other story to it. Rehab wasn’t as hard as maybe people make it seem even though people around me are very impressed how I go about it but for me it’s only about normal to be really really professional about it.

かなりの間、膝に不満があったんだ。全豪オープンの後スイスに帰って、この膝ではプレーし続けられないと考えていたんだ。とにかく不満だった。だからチーム全員と話し、医者とも話して、手術をしたんだ。ウィンブルドンには戻れるだろうと思って。でもなぜだか膝は完全に良くならなかったんだ。

それで一ヶ月後、また手術を受けなければならなかった。もう少し治さなければいけなかったんだ。だから同じ膝に二度目の手術をしたんだ。それからはもちろん、一度目の松葉杖、二度の松葉杖、そして筋肉は落ちてしまって、全てを失ったんだ。だからゼロから始めなければいけなかった。

だから、今日までの道のりは長く、時間のかかるものだったけど、ここまで来れたことがすごくうれしいんだ。完全にいい状態になることを意図していたんだ。テニスにとっても人生にとってもね。僕にとっては、どちらも同じように大事だから。あの痛みを味わった価値は間違いなくあったよ。膝に不満があったら、治して、戻ってくればいいんだ。僕にとって他のストーリーはありえない。リハビリは見た目ほど辛くはなかった。周囲の人は僕がリハビリに取り組む姿にとても感心していたようだけど、僕にとっては、本当に本当にプロフェッショナルであるからには当然のことなんだ。

復帰初戦の対戦相手はイギリスのダニエル・エバンズ選手でした。大会直前の数週間、エバンズ選手と一緒に練習をしていたということで、お互いに手の内を知った仲だったそうです。

1年以上ぶりとあって、試合前に審判に「ショットクロックは25秒だっけ?」(※ショットクロックとは、ポイント間の制限時間を示したタイマーのこと)と聞いてユーモラスな姿も見せてくれました。

試合後のインタビューでは、コロナ禍の新ルールで以前はボールキッズがタオルを持ってきてくれていたところ、全て自分でやらなければいけなくなった点など、まだ慣れなくてうっかり忘れてしまったことも明かしてくれました。

人柄、プロ意識、そしてコートで見せてくれる多彩なショット、軽やかなフットワーク、華麗なフォーム。世界中で多くの人を魅了し続けるフェデラー選手がツアーに戻ってきてくれて、ファンの一人としてうれしいばかりです。今後の変わらぬ活躍に期待です!

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