ジ・オフィス シーズン3エピソード1「ゲイ狩り」
直訳は「自分のお金を自分の口のあるところに置く」ですが、「口で言うだけでなく実際に行動に移す」という意味になります。知らないと理解できない表現ですね。
さっそくこのフレーズが出てくるシーンを見てみましょう。
このエピソードではマイケルが経理のオスカーのことをたまたま “faggy” (女々しい、ゲイっぽい)と言ってしまったことから、オスカーが実際にゲイであることが発覚。
それを知ったマイケルが秘密にできるわけがありません(笑)
近くに他の経理のメンバーがいる中でオスカーに謝罪しますが、当然その会話を聞いたケビンとアンジェラは会話の内容からオスカーがゲイであることを知ります。そして瞬く間にオフィス中に知れ渡るのです。
揶揄したり攻撃的な態度を取る従業員に怒ったマイケルは全員を会議室に集めます。そしてゲイを差別することはいけない、自分は差別していない、と説明しますが話せば話すほど差別的に聞こえます。
自分の意思ではなくゲイであることをカミングアウトさせられた挙句、マイケルの差別的な振る舞いにオスカーはしびれを切らします。
Oscar: I don’t think I can work here any longer. This has been the worst, most backwards day of my life.
Michael: You misunderstood… Okay. Alright. You know what? Okay, okay. I, uh, I’m gonna put my money where my mouth is. You ready?
Oscar: What are you donig?
Michael: I’m going to embrace Oscar.
オスカー: もうここでは働けません。僕の人生で最悪で、最も後ろ向きな日だ。
マイケル: 誤解だよ。よし、わかった。いいか。よし、僕は言葉よりも行動で示すよ。準備はいい?
オスカー: 何をする気ですか?
マイケル: 僕はオスカーを抱きしめるよ。
そしてこの後、抱きしめるだけでなく、結局オスカーにキスまでします(笑) 実はキスするところまでは台本になく、マイケル役のスティーブ・カレルのアドリブだったそうです。
パム役のジェナ・フィッシャーとアンジェラ役のアンジェラ・キンジーのポッドキャスト “Office Ladies” によると、このアドリブに会議室に集まったキャスト勢は笑を堪えるのに必死だったそうです。ライアン演じるB・J・ノバクが思わず顔を手で覆い顔を背ける姿も映っていますね(笑)マイケルが “I want you to burn this into your brains” (今からやることを脳裏に焼き付けておいてくれ)というセリフをアドリブで言った時、ジェナはスティーブがキスをするな、と勘づいたそうです。
一方、スタンフォード支社に異動したジム。同僚には映画「ソーシャル・ネットワーク」のラシダ・ジョーンズ演じるカレンや、「ハング・オーバー」のエド・ヘルムズ演じるアンディーと、こちらも豪華メンバーが揃っています。こちらの展開も楽しみですね!
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