The Office S2:E13 “Secret”より | Cut me some slack: 大目に見てよ

海外ドラマで英語学習 The Office編 The Office(ジ・オフィス)

ジ・オフィス シーズン2エピソード13「秘密」

本日のボキャブラリー

cut me some slack

大目に見てくれ、勘弁してくれ、見逃してくれ

“cut” を “give” に変えて “Give me some slack” とも言えるそうです。

もちろん、”me” を他の人にすれば、その人を「大目に見る」という意味になります。

さっそく、この表現が出てくるシーンを見てみましょう。

今回のエピソードでは、エピソード11の「酒飲みクルーズ」で、ジムから婚約者のいるパムへの想いを明かされたマイケルが、ジムを元気づけようとランチに連れ出しました。(というより、周りに知られるのを恐れてオフィス内でその話題を口にして欲しくないジムが仕方なくランチに出かけることに同意した形)

しかも行った先はHooters(フーターズ)。日本でも展開しているためご存知の方もいるかと思いますが、タンクトップにショートパンツのウェイトレスが接客してくれるお店です。

マイケルはそのランチ代を会社の経費で落とそうと、エクスペンスレポートを提出しますが、もちろん経理のアンジェラの目に留まります。コーポレートから来ている人事のトビーの承認が必要と、アンジェラはマイケルを連れてトビーの席へ。当然、トビーも受け付けられないと言います。

Toby: I’m not processing this.

Michael: Look, Jim needed a relaxing lunch. He has been depressed. And it has been affecting his productivity. How is that not work-related?

Toby: He seems fine to me.

Michael: You’re not his friend. You don’t know. He’s is in love with the girl he works with who’s engaged. So just cut me some slack, please.

トビー: この件を処理することはできないよ。

マイケル: いいか、ジムはリラックスしたランチが必要だったんだ。彼は落ち込んでるんだ。それで生産性にも影響が出ている。なぜそれが業務に関係ないと言えるんだ?

トビー: 僕にはジムは問題なさそうに見えるけど?

マイケル: 君はジムの友達じゃないだろう。知らないんだ。彼は同僚で婚約中の女性のことが好きなんだ。だから、大目に見てくれよ。

そしてちょうどそのタイミングでミーハーで噂好きのケリーが現れます。そして、噂は瞬く間にオフィス中に広まります(笑)

子どもの頃、友達がいなくて、両親も離婚し母親の再婚相手ともうまくいかず寂しい幼少期を過ごしたマイケルは、ジムが自分にだけ秘密を打ち明けてくれたことが嬉しくて嬉しくて(嬉しさのあまり途中で前髪を下ろしてジム風の髪型にしてます笑)、力になりたいと思うあまり、空回って結局オフィス中に知れ渡るという最悪の事態に。

Michael Becomes Jim – The Office US
ジム風の髪型のマイケル

ジムは仕方なく、パム本人に、自分で伝えます。一緒に働き始めた時、気になってたんだよ、と。でももう何年の前のことだから、今は違うよと。

その後マイケルがさらにパムに対して口を滑らせてしまうのですが・・・

ひや〜。でも結局、この一件があったからこそ、シーズン2最終話の「カジノナイト」(名作です!)の展開につながっていくんです。

ちなみに、パム役のジェナ・フィッシャーとアンジェラ役のアンジェラ・キンジーのポッドキャスト “Office Ladies” によると、このエピソードが放送された週、マイケル役のスティーブ・カレルがゴールデングローブ賞を受賞しました。The Officeの他のキャストは受賞式の会場には入れず、別の場所でライブ・ビューイングで見ていたそうです。受賞者の名前が呼ばれた瞬間、大騒ぎだったとか!

その時のスティーブの受賞スピーチはこちらです。

Steve Carell Wins Best Actor TV Series Musical or Comedy – Golden Globes 2006

何を言ったらいいかわからないけど、妻が渡してくれたんだ、と妻のナンシー・カレル(ナンシー自身も一流のコメディアン)が書いたという(実際にナンシー書いたのかネタなのかはわかりません)原稿を読み始めます。妻への感謝の気持ちと愛のあふれる名スピーチです。ちなみにナンシーも、マイケルが新居購入した際の不動産屋さんとして、また後に交際相手としてThe Officeにも何度か登場します。

こちらもどうぞ

The Office が最高に面白い!アメリカ版ジ・オフィスの魅力を解説!
The Office S2:E15 “Boys and Girls” | Run out the clock: 時間稼ぎをする
The Office S2:E14 “The Carpet” | Wipe the floor with: 〜を打ち負かす
The Office S2:E12 “The Injury” | Chuck: 〜をぽいと投げる
The Office S2:E11 “Booze Cruse” | Wrap one’s head around: 〜を理解する

タイトルとURLをコピーしました